― 老朽化の現状 ―

増え続ける区分所有マンションの老朽化問題

高度経済成長期、昭和30~40年代にかけて、都心部に集中する労働者の持家政策推進のため、たくさんの分譲マンションが建てられました。当時はまだ珍しかった家風呂やダイニングキッチンを備えた住まいは誰もが憧れる存在でした。
それから約半世紀、全国にある区分所有マンションは、現在、約562万戸(マンション人口1400万人)。そのうち建築から30年以上を経たマンションは約100万戸に達します。(2009年末現在)

老朽化したマンションが抱える問題

老朽化したマンションは、暮らしにさまざまな問題を及ぼし、現代社会への不適応も引き起こしています。

● 建物の劣化・・・構造体のひび割れ、雨漏り・外壁のはがれ、鉄部の錆など
● 設備の劣化・・・配管・配線の劣化、水圧不足、電気容量不足、24時間換気設備なし
● 安全性の不足・・・新耐震基準に不適格、防火設備の不足
●バリアフリー未対応・・・エレベーターなし、住戸内の段差、手すりなし
●入居者・所有者の高齢化問題・・・改修費用の負担困難、相続や借入等の個別事情
● 住環境の陳腐化・・・住戸面積が狭い、断熱や遮音の不足
● 情報化社会への遅れ・・・ケーブルテレビやインターネットが使えない
● 資産価値の低下・・・居住者の減少

強固に見えるマンションも、鉄とコンクリートからできており、長年の風雨にさらされることで劣化し続けます。
これらの問題が著しくなったら、マンションの快適な環境を維持するための対策を検討する時です。

建替えと大規模修繕とでは、どちらがよいのか?

一概に建替えるべきだとか、大規模修繕が良いとかというものではありません。建物の状態、資産としての評価、再生に必要な費用、社会経済情勢など、さまざまな視点から判断しなければなりません。

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