区分所有者間の速やかな合意形成を図り、住環境の向上と地域におけるまちづくり事業を推進したことに対して高い評価を受けました。
福岡市内初の民間分譲マンション。築30年を過ぎたあたりから外壁全面改修工事の費用捻出の問題や配管・設備の劣化の問題などが生じてきたため、区分所有者全員の合意で建替え決議。
■総戸数/36戸(北棟10戸、南棟26戸)■竣工/1968(昭和43)年4月 築34年で建替え■鉄筋コンクリート造 地上5階■延床面積/1,556㎡
福岡市ではじめての民間分譲マンション建替え。従前の南北2棟から1棟に建替え。戸数を減らし、専有面積を平均43.24 ㎡から76.84 ㎡に拡げました。総戸数23戸のうち、一般分譲住宅18戸。従前区分所有者は5名。
■総戸数/23戸■竣工/2003(平成15)年8月■鉄筋コンクリート造 地上6階■延床面積/2,315.46㎡
私は管理組合理事長として、建替えに向けて、地権者の方の意見のとりまとめ役という立場にありましたが、私自身が積極的になれない理由がありました。転居費用を含め2,500万円以上の資金調達が必要でしたし、それは予期せぬ事でした。なんとか手持ち資金を使い果たすことなく資金計画を立てることはできないかと思っていたところ、たまたま新聞紙上で住宅金融支援機構(当時住宅金融公庫)の「高齢者向け返済特例制度」の発表を見て、これは助け船になると直感しました。この制度を利用したことで資金計画に目途が立ち、私自身も建替え計画に対し積極的になることができました。
建替えは、区分所有者の合意形成、権利調整、資金面等の課題がありますが、この事例は資金面での住宅金融支援機構の都市居住再生融資・高齢者向け返済特例制度が利用されて建替えが進展したものです。今後、市内において建替えが増加することが予想されますので、ますます利用しやすい制度となることを期待します。