事例3.下高宮住宅

特徴

九州で2番目に「マンション建替え円滑化法」を適用

建替検討委員会の発足から新マンション完成までたった4年のスピード事例

再生前

下高宮住宅

福岡市住宅供給公社第1号の分譲マンションである下高宮住宅。水道管の老朽化で水圧が低く、夕方の利用水量の多い時間帯に湯沸かし器が作動しないという不具合が発生。水漏れにより漏電事故の危険性も。現行の建築基準法が定める安全性・耐震性の基準も満たしておらず、2005(平成17)年福岡県西方沖地震により、あらためて耐震性の必要性を認識。

■総戸数/40戸(20戸×2棟)
■竣工/1970(昭和45)年
■鉄筋コンクリート造 5階
■延床面積/2,436㎡

再生後

プライムコート高宮

空間の確保と周辺日照を考慮したL字型配置。戸数と同じ90台分の駐車場は、自走式駐車場(地上2階・地下1階)としました。敷地の一角には、建替え事業の記念碑を設置しました。

■総戸数/90戸
■竣工/2008(平成20)年2月
■鉄筋コンクリート造 10階
■延床面積/10,062㎡

マンション再生までの流れ

コミュニケーションツール

プライムタイムズ
組合員相互のコミュニケーションを図り、新マンションへの期待と共にはぐくんでいくことを目的に計3回発行。

メッセージ

下高宮住宅マンション管理組合理事長 Gさん
下高宮住宅マンション管理組合理事長 Gさん
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話の始まりは平成15年の第2号棟の水漏れ事故でありました。原因は水道管の老朽化で水圧が低く、上層階では各戸貯水タンク設置の必要があり、そこからの漏水でした。修理後、漏電事故の可能性もあったことを知り、建物、設備の寿命も限界で、事故を未然に防ぐためにも、このまま放置できないと思いました。その年の12月に有志で「下高宮を考える会」が発足しました。建替組合設立後は役員・組合員の皆様の一致協力をいただき比較的短時間でスムーズに経過。まさに地の利、人の和、天の時を得て「プライムコート高宮」が完成しました。数多くの関係者の皆様方に心より感謝申し上げます。
株式会社ラプロス 企画室専任部長 大崎久光
株式会社ラプロス 企画室専任部長 大崎久光
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今回、下高宮住宅建替事業のお手伝いをさせて頂き、地権者は勿論、関わられた方々と同じ時間を共有させて戴いたことを有り難く思っております。ひとくちに瞬き10年とも言いますが、旧建物を解体する時、地権者の皆様には色々の思いが去来されたことと思います。私自身も地権者の皆様と近い年齢にありますので、お一人お一人のさまざまな想いがお話の中に感じられ、感慨深いものがありました。なによりも竣工パーティでの皆様の「とっても嬉しい」との笑顔が、私を幸せな気持ちにさせてくれました。楽しいお手伝いをさせて下さいまして、有難うございました。
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